大気汚染学会誌
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起伏のある地形上における大気汚染予測システムに関する研究 (I)
風系の推定モデル
長沢 伸也岡本 真一梅田 茂樹大石 大和大滝 厚塩沢 清茂
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1984 年 19 巻 2 号 p. 149-158

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抄録
起伏のある複雑な地形にも適用できる拡散予測システムを拡散実験および気象観測に基づいて提案した。このシステムでは, 地形の起伏を受けて形成される複雑な風系を拡散モデルに入力できるように, 3次元の風系分布を計算する風系モデルにより推定する。
このモデルは以下の特徴がある。
1) 基本的にはポテンシャルフローを応用しているので比較的取り扱い易い
2) 従来のポテンシャルフローモデルで表現できなかった地表付近と上空との風速の差が表現可能になる
3) 上記の結果, 地形障害物による風の乗り越えや回り込みが表現できる
気象観測データによりこのモデルの検証を行い, これらの特徴を確認した。
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