大気汚染学会誌
Online ISSN : 2186-3695
Print ISSN : 0386-7064
ISSN-L : 0386-7064
室内空気汚染に関する研究
村松 學
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 21 巻 3 号 p. 236-252

詳細
抄録
都市生活者の呼吸器疾患などの健康障害を考える場合, 生活時間と生活場所での空気汚染物質の濃度が, どのようであるか重要な問題となっている。
特に, 1日24時間のうち, 室内で過す割合は, 80~90%にのぼり, 室内で発生する汚染物質の個人暴露量の把握が大切である。
本研究はこのような観点から, ビルデング, 住宅などの空気汚染の実態, 汚染物の発生量とIndoor/Outdoor比などの調査研究を行った。その結果, ビルデングでは浮遊粉じん量が高く, 室内喫煙の寄与率が高い。またNO2は一般の事務所では外気より低いが, 食堂の厨房や地下階では外気より高い。住宅では冬期使用する暖房器具の差によってNO2, NOが外気より高くなる。HCHOはいずれの建築物でも外気より高く, 特に新築家屋内での発生が高く, 家庭の主婦など高い暴露を受けていることが分った。
著者関連情報
© 大気環境学会
前の記事 次の記事
feedback
Top