【目的】本研究は,rotation related sports(以下,RRS)選手の多裂筋の筋断面積の左右非対称性と腰椎分離症の既往,競技復帰後の慢性腰痛との関連を検討することを目的とした。
【方法】対象はRRS未経験の陸上選手10名,RRS選手20名(既往なし10名,既往あり10名)の計30名とした。超音波画像診断装置を用いて多裂筋の筋断面積を測定し,左右比を算出した。左右比の群間比較にはKruskal-Wallis検定,既往あり群内の腰痛の有無による比較にはMann-WhitneyのU検定を用いた。
【結果】RRS選手の左右比は未経験群より有意に高く(p<0.01),また,既往あり群では腰痛ありの選手の左右比が腰痛なしの選手よりも高値を示した(p<0.05)。
【結論】RRSの競技特性が多裂筋の左右非対称性に影響を与え,左右比の増大が腰椎分離症後の慢性腰痛の発生と関連する可能性が示唆された。