大気汚染学会誌
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環境大気中の2~3環系アザアレーン類の測定
末田 新太郎由下 俊郎重森 伸康原口 公子
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1986 年 21 巻 6 号 p. 527-534

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抄録
環境大気中の塩基性含窒素芳香族化合物 (アザアレーン) の捕集法および分析法について検討した。環境大気試料は, ハイボリウムエアサンプラーにガラス繊維ろ紙およびXAD-4樹脂を装着した装置で捕集した。捕集した試料は, 各々ベンゼン150mlを用いてソックスレー抽出器で8時間抽出した。ベンゼソ抽出物は, クデルナダニッシュ濃縮器で濃縮した後, 1N塩酸で分画した。分画した塩基性成分は, ガスクロマトグラフィ質量分析計により, 13種類のアザアレーンを同定し, 溶融シリカキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフィにより定量した。捕集効率を測定するため, ガラス繊維ろ紙上にアザアレーン標準品を添加し, 約700l/minの流速で24時間環境大気を吸引した。アザアレーンは, 大部分が樹脂に吸着捕集されていた。樹脂の捕集効率は, XAD-4 83.4~93.8%, XAD-7 75.6~97.8%およびフロリジル43.9~98.3%であった。アザアレーンは, XAD-4に効率良く捕集された。この方法を用いて北九州市内のアザアレーンを測定した。その濃度範囲は, 0.10~7.34ng/m3であった。
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