大気環境学会誌
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エアートレーサー実験によるストリートキャニオンでの大気拡散に関する検討 (III)
SRIストリートキャニオンモデルにおけるK値と上空風速の関係
石井 康一郎岡本 眞一
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2004 年 39 巻 2 号 p. 97-105

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抄録
エアートレーサー拡散実験で得られたデータをSRIストリートキャニオンモデルの風上側の濃度 (CL) 予測式に適用して, 係数Kの最適値と上空風向風速との関係を検討した。 その結果次のことが明らかになった。(1) キャニオンに対して直角な上空風が吹く場合, Kは上空風速の増加につれて大きな値となった。(2)K値の上空風速への依存は, キャニオン内における風の鉛直方向の乱れ (σw) と上空風速 (UH) との関係から次式により説明することができた。
K=α・[(UH+0.5) (x2+z2) 0.5+2]/(σwL)
ここで, α は定数x, zはレセプターの座標, Lはキャニオンの幅である。
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