太成学院大学紀要
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英語教育法(9)日本の英語教育の方向性
昭和37年度全国中学校学力調査『英語』より一考察
井手 裕美
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2017 年 19 巻 p. 7-18

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抄録

昭和37(1962)年7月, 当時の文部省が全国中学校学力調査を日本全国の国立, 公立, 私立の中学校の第2学年の全生徒約238万人, 第3学年の全生徒約243万人を対象に実施した。(全国実施率は, 100%に近い。)学力調査は英語学習の習熟度を見るものであることより, この調査問題を検討することから, その背景と当時の英語教育が何に力を入れていたのかを調査した。当時の英語教育は過重な授業内容とパターンプラクティスによる暗記と文法が重視されたとして批判を浴び, 以降様々な改革がなされ, 現在の英語教育へと移行してきている。  昭和37(1962)年度の調査問題を1) その問題の構成とねらい, 2) 学習指導上の留意点から検討し, 現在の文部科学省が日本の外国語教育において目指しているものを平成20(2008)年の中学校学習指導要領外国語編, 目標と内容から比較, 平成25(2013)年12月の文部科学省による英語教育計画を検討した。

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