胆道
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会長講演
胆管上皮癌の分子生物学的検討
田尻 孝
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2008 年 22 巻 1 号 p. 8-14

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抄録
胆道癌は悪性度が高くその診断, 治療は未だ困難な場合が多く, 分子生物学的特色を捉えることが重要であると考えられる. 我々は胆道癌の増殖にサイトカインhepatocyte growth factor (HGF), interleukin-6 (IL6) が関与していることを見出した. また, 正常胆管上皮細胞にアポトーシスを惹起するサイトカインtransforming growth factor beta (TGFβ) が胆管癌においては増殖因子として働いていることを明らかにした. さらに, TGFβのシグナルを抑制するために, そのII型のレセプターを遺伝子レベルでノックダウンするRNA interference (RNAi) 分子を作製し, TGFβシグナルが関与しているとされる肝障害モデルにおいてマウス生体内外で効果的にそのシグナル伝達を抑制することを確認した. これらを胆管癌治療, 早期診断に応用することがこれからの研究目標であるが, 胆道癌治療における分子ターゲットが明らかになりつつあると考えられる.
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© 2008 日本胆道学会
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