胆道
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症例報告
総胆管内へ連続性に進展した粘液産生胆嚢癌と考えられた一例
小道 大輔梶原 剛
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2009 年 23 巻 1 号 p. 88-93

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抄録

症例は74歳女性,右季肋部に手拳大の腫瘤を自覚したため当院を受診した.腹部US, CTにて,肝浸潤を伴う巨大胆嚢腫瘍と肝内胆管の拡張を認めた.腫瘍はさらに,胆嚢管に沿って進展し,総胆管内に門脈浸潤を伴う結節性腫瘤を形成していた.ERCPでは,総胆管内に結節性腫瘤を認め,その十二指腸側の胆管内に粘液貯留と多数の結石を認めた.切石術を行った後,胆管腫瘍生検(中分化型管状腺癌)および胆汁細胞診(class V)を施行した.結石は純コレステロール石であった.粘液産生胆嚢癌Stage IVaと診断し,胆道メタリックステント留置術を施行した.

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© 2009 日本胆道学会
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