Choledochoceleに合併した広範囲胆管癌の1例

中原 一有; 洞口 淳; 藤田 直孝; 野田 裕; 小林 剛; 伊藤 啓; 尾花 貴志; 高澤 磨; 菅野 良秀; 澤井 高志

doi:10.11210/tando.23.94

症例報告

Choledochoceleに合併した広範囲胆管癌の1例

中原一有, 洞口淳, 藤田直孝, 野田裕, 小林剛, 伊藤啓, 尾花貴志, 高澤磨, 菅野良秀, 澤井高志

著者情報

キーワード: 先天性胆道拡張症, 胆管癌, 胆道内膵液逆流

ジャーナルフリー

2009 年 23 巻 1 号 p. 94-100

DOI https://doi.org/10.11210/tando.23.94

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抄録

症例は68歳女性．急性胆管炎が疑われ内視鏡的逆行性胆管膵管造影を施行したところ，Vater乳頭部口側隆起の球状隆起を認めた．胆管造影では胆管末端の嚢腫状拡張，および下部胆管から上部胆管にかけての壁不整像，下部胆管に陰影欠損を認めた．経口胆道鏡による観察と胆管生検の結果より，choledochoceleに合併した広範囲胆管癌と診断した．胆汁中アミラーゼ値は2217.0 IU/lと高値を示し，胆管内膵液逆流現象が推測され胆道癌発生の一因となった可能性が示唆された．

責任著者(Corresponding author)

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