抄録
要旨:胆管結石の診断法にはUS,CT,MRCP,ERCP,EUS,IDUSがある.USは最も侵襲が少ないが診断率は25~75%と報告されている.DIC-CTの胆管結石診断能は感度65~100%,特異度84~100%と高く評価されている.EUSとMRCPの比較では,EUSが感度93%,特異度96%,陽性診断的中率93%,陰性診断的中率96%であるのに対し,MRCPは感度85%,特異度93%,陽性診断的中率87%,陰性診断的中率92%と両者の診断能は優れており,統計学的な差はない.ERCPは単独で行われることは少なくなっているが,胆管結石診断の感度は67~97%,特異度82~100%と報告されている.また,ERCPの正診率86.7%,感度92.9%に対し,IDUSは正診率100%,感度100%であったと報告されており,胆管結石の内視鏡治療後の遺残結石の診断に優れている.胆管結石は生命に関わる病態をきたすことがあるため,これらの画像診断を駆使して診断する必要がある.