胆道
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症例報告
術前化学療法が著効した進行肝門部胆管癌の1切除例
村田 泰洋田端 正己信岡 祐安積 良紀岸和田 昌之濱田 賢司水野 修吾臼井 正信伊佐地 秀司
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2011 年 25 巻 2 号 p. 203-208

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抄録
要旨:ジェムザール(GEM)/S1併用による術前化学療法が著効を示した進行肝門部胆管癌の1切除例を報告する.症例は67才,男性.胃部不快感,尿濃染を主訴に前医を受診.外側前枝および前下区域枝からのPTBDの後,Bismuth IV型肝門部胆管癌と診断され,当科を紹介された.CTでは腫瘍は肝門部から門脈左枝に沿って肝内に浸潤しており,8番リンパ節が腫大していた.腫瘍マーカーはDUPAN-2が1600 U/ml 以上と高値であった.S1先行投与によるGem/S1併用化学療法(S1 80 mg/日,第1-21日,GEM 1000 mg,第8,22日)を2コース施行したところ,DUPAN-2は450 U/ml に低下し,治療開始前に認められたFDG-PETの腫瘍への集積が消失した.化学療法後19日後,尾状葉合併左葉切除を施行.治癒切除が可能で,術後DUPAN-2も正常化した.
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© 2011 日本胆道学会
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