胆道
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原著
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の術後疼痛軽減効果に関する検討
森 隆太郎上田 倫夫熊本 宜文野尻 和典松山 隆生遠藤 格
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2011 年 25 巻 5 号 p. 739-744

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抄録
要旨:単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(SILC)の術後疼痛に対する有用性を明らかとするため4点式腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)と比較し検討した.疼痛評価はVisual Analog Scale(VAS)を用い安静時・体動時それぞれの疼痛を術後6,24,48時間,退院時,1カ月後に評価した.SILC群21例,LC群12例で術後疼痛は48時間後,退院時の安静時痛でLC群0.6,0.3に対しSILC群1.7,1.4と有意に高かったが,体動時痛には有意差を認めなかった.LC群で硬膜外麻酔(Epi)併用例が多かったため,まず全症例でEpi併用の有無別の術後疼痛を比較したところ,VASは48時間後の体動時痛以外退院時まで安静時,体動時ともにEpi併用群において有意に低かった.Epi併用例に限って術式別に検討すると,24時間後の体動時痛がSILC群0.5とLC群3.0に比し有意に低かった.単孔式手術は術後の疼痛,特にEpi併用下において術後24時間での体動時痛の軽減に有効である可能性が示唆された.
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© 2011 日本胆道学会
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