胆道
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日本胆道学会認定指導医養成講座
胆道疾患に対するコンベックス型EUSの標準手技とそれを応用したInterventional EUSについて
山雄 健次原 和生水野 伸匡肱岡 範今岡 大清水 泰博
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2012 年 26 巻 2 号 p. 169-175

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抄録

要旨:超音波内視鏡検査(Endoscopic Ultrasonography:EUS)は,消化器がんの深達度診断や局所進展度診断,消化管粘膜下腫瘍や膵胆道腫瘤性病変の鑑別診断などに広く応用され,消化器疾患の診療には今や必要欠くべからざる内視鏡検査法である.更に最近では超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-guided fine needle aspiration:EUS-FNA)が広く普及するようになった.EUS-FNAは高い診断能,低侵襲性,安全性の面から確定診断法としての高い評価を受けており,膵疾患,消化管粘膜下腫瘍,腫大リンパ節のみならず,最近では肝・胆道疾患にも適応を拡げており,最近ではEUSガイド下治療も試みられている.本稿では,コンベックス型EUSを用いた肝胆道系の超音波解剖,肝内外胆管がんの進展度診断,EUS-FNAを用いた胆道疾患の確定診断法,更にEUSガイド下胆道ドレナージについて述べる.

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© 2012 日本胆道学会
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