抄録
胆嚢癌は種々の形態を示し,増生・進展様式,成長速度など種別の異なった病変が存在する.取り扱い規約に記載されている「肉眼形態型分類」は基本的には病変形態の表現法を表記したものでしかない.超音波画像は病変の割面像を描出するものであり,病変の増生主体の層別や様式を知ることができる.本稿では胆嚢癌を大きく隆起型と肥厚型に分け,各内訳として,①隆起型:早期癌(Ip,Is,IIa,IIb),早期類似癌(Ip,Is,IIa),乳頭膨張型,乳頭浸潤型,②肥厚型:限局肥厚型,広範肥厚型として分類を提案,各型につき画像を提示しながら解説し,超音波診断,肉眼型分類における問題点につき考察を加えた.