抄録
胆道癌は腫瘍の局在により特徴的な症状を来すことも多い.胆道癌に関連する症状の理解に基づいて患者管理を行うことが適切な緩和医療の一助となる.本稿では,症状としてがん疼痛,十二指腸狭窄,閉塞性黄疸,胆道感染症,掻痒症,ビタミンK欠乏症について取り上げた.肝機能障害を有する患者におけるオピオイドの選択について,またオピオイドとOddi括約筋との関係についても言及した.腹腔神経叢ブロック,十二指腸ステント留置,減圧目的のPEGが有効な治療選択肢となる場合がある.身体的苦痛のみならず,トータルペインと呼ばれる様々な苦痛に十分に配慮し,QOL,満足度も重視して治療判断を行う.