抄録
門脈枝塞栓術が術前管理の中にルーチンとして組み込まれた現在,片葉切除以上の肝切除が肝門部胆管癌に対する外科治療の第一選択であり,肝切除術式は基本的な4種類の肝切除法に集約される.すなわち,左肝切除,左三区域切除,右肝切除,右三区域切除であり,尾状葉は原則切除される.各肝切除術式には固有の胆管切離部位が存在し,それは各胆管枝と温存される門脈枝との相対的な位置関係に依存する.このため,外科画像診断は主占拠部位(Bismuth分類)と各肝切除固有の胆管切離部位における癌浸潤の有無を判定し,この4つの肝切除術式のどれを選択するかという観点に変化した.本稿では術中どのように胆管が切離されるかを図示し,Bismuth分類との対応について概説する.切除予定患者には残肝側への胆道ドレナージが必要であり,術式理解は外科以外の医師にも必須である.