胆道
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日本胆道学会認定指導医養成講座
乳頭部腫瘍に対する内視鏡治療
川嶋 啓揮廣岡 芳樹大野 栄三郎橋本 千樹伊藤 彰浩後藤 秀実
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2016 年 30 巻 1 号 p. 37-42

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抄録

乳頭部腫瘍に対する内視鏡的治療は,high volume centerを中心に多施設で施行されてきている.しかし,適応について世界的に確立されたものはなく,後出血,術後膵炎,穿孔などの偶発症,治療後の経過観察期間など解決されていない問題が多くある治療法である.当科ではより安全で確実な内視鏡的治療を目指して超音波内視鏡・管腔内超音波検査を用いた診断,切除方法の工夫,膵管ステント,クリップを用いた偶発症の予防など全国に先駆けて開発してきた.今回は現状における乳頭部腫瘍に対する適応と診断,内視鏡的治療方法(偶発症予防を含む),術後経過観察について当科の成績を他の報告と比較しながら解説する.

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© 2016 日本胆道学会
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