胆道
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総説
胆道癌に対する肝(葉切除以上)膵同時切除の実際と手術成績
岡村 圭祐平野 聡
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キーワード: 外科切除, 胆管癌, 胆嚢癌
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2016 年 30 巻 1 号 p. 79-83

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抄録
胆道癌の中でも肝門部あるいは肝内胆管から膵内胆管まで広範に進展する胆管癌や,膵・十二指腸に浸潤を来した胆嚢癌などに対する根治術として肝膵同時切除が行われている.肝切除が葉切除である場合,術式のもたらす侵襲度は極めて高く,手術手技が進歩した今日においても,術後合併症率や手術関連死亡率も極めて高いとする報告が多い.遠隔成績に関しては,胆管癌に対してR0(組織学的に遺残のない)切除が行われた場合,比較的良好な結果が得られているが,胆嚢癌に対して適応された場合はその成績が不良と報告されている.良好な予後を得るためには,術前診断においてR0切除が可能と判断されることが絶対的条件であるが,今後,適応症例の厳格な選択のため,多施設での症例集積と詳細な検討が喫緊の課題と考える.
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© 2016 日本胆道学会
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