胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
症例報告
術前に胆管癌と診断された肝外胆管原発神経内分泌腫瘍の1例
後藤 佳登森 泰寿伊達 健治朗藤本 崇聡木村 英世松永 壮人宮坂 義浩大塚 隆生大石 善丈小田 義直中村 雅史
著者情報
キーワード: 胆管, 神経内分泌腫瘍, NET
ジャーナル フリー

2016 年 30 巻 1 号 p. 84-90

詳細
抄録
肝外胆管原発神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor:NET)は消化器発生NETの0.1~0.2%と極めて稀である.今回,胆管癌と類似の画像所見・細胞診所見を呈した肝外胆管原発NETの一例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.症例は78歳,男性.体重減少,黄疸を主訴に近医を受診した.血液検査とCT検査を施行され,胆管癌が疑われたため当科紹介となった.当院での造影CT検査では,中部胆管に遅延性に濃染される限局性の壁肥厚を認め,EUS,管腔内超音波検査では,中部胆管に13×9mmの辺縁不整な低エコー充実性腫瘤を認めた.ERCP下に胆汁細胞診,胆管擦過細胞診を行い,共にClass V(腺癌)であった.以上より,肝外胆管癌の診断で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検査では,腫瘍細胞は索状構造やロゼット形成を呈し,クロモグラニンA,シナプトフィジンが共に陽性で,肝外胆管原発NETと診断した.
著者関連情報
© 2016 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top