抄録
胆管癌に対する治療の第一選択は外科的切除であるが,切除例の約6割は予後不良因子を有するため何らかの補助療法を行うことが望ましい.しかし現在までに行われた臨床試験の多くが単施設の少数例による検討であり,術後補助化学(放射線)療法の臨床的有用性に関する確固としたエビデンスを示した報告はない.今後,前向き臨床試験の結果が待たれるところである.初診時切除不能あるいは切除困難症例に対する術前治療はさらに報告が少なくコンセンサスは得られていない.今後は多剤併用レジメンの開発とバイオマーカーに基づく標的治療の臨床への早期導入が期待される.