2016 年 30 巻 4 号 p. 673-681
根治切除が実施された胆囊癌183症例を対象としてN分類を中心に胆道癌取扱い規約第6版の妥当性を検証した.6版-N0,N1の5年生存率(5生率)は各々68%,35%(p<0.001)であった.一方,リンパ節転移個数別分類における0個,1-3個,4個以上の症例の5生率は各々77%,49%,15%であり,良好に予後を層別化していた(p<0.001).6版-Stage IIIBはT2N1M0とT3N1M0を含み,前者(5生率77%)は後者(5生率31%)よりも良好な成績であり(p<0.001),また,6版-Stage IIIA(T3N0M0:5生率41%)よりも良好な成績であった(p=0.013).胆囊癌において,取扱い規約第6版のN分類は転移の程度が考慮されずに予後の層別化が不十分であり,転移個数による細分化を検討すべきである.T2N1M0症例の予後が過小評価されており改善の余地がある.