胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
第1回 改訂のコンセプトと要点
改訂のコンセプトと要点
大塚 将之清水 宏明吉富 秀幸古川 勝規宮崎 勝
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 31 巻 1 号 p. 142-145

詳細
抄録

2013年11月に胆道癌取扱い規約は10年ぶりに改訂され,第6版として上梓された.今回の改訂では外科切除例のみならず臨床例すべてを対象とし,国際標準に対応すべく,解剖学的区分や最終的な進行度は原則,UICC/AJCC分類にあわせている.局所進展度も原則,UICC/AJCCのT分類にのっとっているが,今後の改訂にむけて重要と考えられる部分は,“Japanese rules”として,主に亜分類のかたちで取り入れられた.リンパ節転移は群分類を廃止し,領域リンパ節を定義した.外科切除縁における癌浸潤の評価は,単純に癌陽性と陰性にわけ,肉眼的,組織学的に評価することとした.根治度評価もUICC/AJCC分類にならい,R評価を採用したが,R1症例のうち,胆管上皮内進展については“cis”を付記し,これを区別した.病理学的分類にも国際的なWHO分類をとりいれた.

著者関連情報
© 2017 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top