胆道
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症例報告
閉塞性黄疸を来した石灰乳胆汁の3例
小堤 隆広美登路 昭北川 洸小川 裕之堂原 彰敏沢井 正佳吉治 仁志
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2018 年 32 巻 1 号 p. 124-131

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抄録

石灰乳胆汁は比較的稀な胆道の病態である.今回,我々は総胆管内の石灰乳胆汁により閉塞性黄疸を来した3症例を経験した.全例が腹痛を主訴に来院し,血液生化学検査では血清ビリルビンと肝胆道系酵素が高値であった.また,全例,腹部CT検査で鏡面像を呈する石灰化を胆管内に認め,その診断は容易であった.ERCまたは経鼻胆道ドレナージチューブによる胆道造影検査では,全例で胆嚢,胆嚢管ともに造影された.2例では総胆管結石の合併を認めた.治療として2例は内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD),1例は内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)を施行後,内視鏡的総胆管内石灰乳胆汁除去術を行い,腹腔鏡下胆嚢摘出術を追加したところ,平均観察期間37カ月で再発を認めていない.摘出胆嚢の病理組織学的所見は全例慢性胆嚢炎であった.総胆管内石灰乳胆汁の本邦報告例37症例の検討と共に報告する.

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© 2018 日本胆道学会
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