胆道癌の放射線治療の適応病態は切除不能で遠隔転移のない局所進行胆道癌である.近年,従来の腔内照射と体外照射を併用した放射線治療よりも,技術の進歩した定位放射線治療や強度変調放射線治療の生存期間の延長が示されつつある.また陽子線や重粒子線を用いた粒子線治療も,その優れた線量集中性から,微細で複雑な構造をした胆道癌に対する有効性が期待されている.当施設での粒子線治療の治療成績は,切除不能局所進行肝門部領域胆管癌41例の生存期間中央値23カ月,5年生存率29%であった.併用化学療法,胆道ステント,放射線による有害事象,治療効果判定の方法などの解決すべき問題は多々あるが,切除の補助療法,単独の根治的放射線治療,緩和照射など,この領域で放射線治療,粒子線治療の活躍できる場面はますます広がっていくと考えられる.