十二指腸乳頭部癌(AC)は他の膵頭部領域癌に比べ各施設とも症例数が限られており,未だ予後因子やその特性について詳細な報告は少ない.そこで,1998年4月から2014年12月まで当科で切除を施行したAC43例を対象とし,予後及び再発と臨床病理学的因子の関係について後方視的に検討を行った.組織型が中分化型/低分化型腺癌(mod/por)である症例が独立した予後不良因子であった(p=0.0065).また,mod/por(p=0.0002),リンパ節転移個数が2個以上(p=0.0306),術前減黄処置施行例(p=0.0315)が独立した再発危険因子であった.組織型がmod/porやリンパ節転移個数が2個以上の症例に対しては術後補助療法の必要性を考慮すべきと考えられた.