2019 年 33 巻 1 号 p. 12-21
胆道疾患における内視鏡診断・治療は,ERCPを中心に行われてきたが,近年ではEUSや管腔内超音波検査(IDUS)が果たす役割も重要となっている.良性疾患として最も多い胆管結石の診断能は,CT,MRCPと比較しても,EUSが優れていることが報告されている.胆道癌では,ERCPと同時に行う検査として,IDUSの有用性に加えて,病理診断法としてEUS-FNAの有用性の報告も増えている.胆道疾患に対するEUSを用いた治療は,現時点では胆道ドレナージ(EUS-BD)が主なものである.EUS-BDは,当初十二指腸乳頭へのアクセス不能あるいは胆管挿管不能といったERCPを用いた経乳頭的ドレナージ不成功例が適応とされてきたが,近年では経乳頭的ドレナージ可能な症例においても初回ドレナージ法としてのEUS-BDの研究が多く報告され,また専用デバイスの開発も進んでおり,今後ますます発展が期待されている.