2019 年 33 巻 2 号 p. 224-233
超音波内視鏡(EUS)は,他の画像診断に比べ空間分解能が優れており,胆嚢病変の存在診断,胆嚢癌を疑う場合の深逹度診断あるいは進展度診断などにドプラモードや超音波造影剤を使用した精密検査が可能であり,欠かすことのできないモダリティーである.また,胆嚢病変に対するEUS-FNAは黄色肉芽腫性胆嚢炎(XGC)などとの良悪性の鑑別,化学療法前のエビデンス取得に必要であり,その感度,特異度ともに高く診断に有用である.しかし,胆汁漏出という偶発症を防ぐことが最も重要である.次世代シークエンサーの普及により,胆嚢癌を含む胆道癌においてもドライバー遺伝子が報告され,これらを標的とした分子標的治療薬の治験も行われている.次世代シークエンサーを用いた遺伝子パネル検査は,EUS-FNAによる検体でも可能であり今後ますますEUS-FNAの必要性は高まるものと考えられる.