2019 年 33 巻 4 号 p. 718-725
EUS-guided biliary drainage(EUS-BD)は,ERCP施行不能例に対する代替療法として,特に先進施設を中心に行われている.EUS-BDには,消化管側からみて,経胃的,経十二指腸的,そして,挙上空腸から行う経小腸的ルートの3つのアプローチルートが存在する.一方,胆管側から見ると,肝内胆管と,肝外胆管アプローチの二つが存在する.本項では,胆管十二指腸吻合術,胆管胃吻合術,胆嚢ドレナージ術の3つに分類し,各手技における基本と治療成績を概説する.また,EUS-BDの応用として,順行性胆管結石除去術や,胆管結石を電気水圧衝撃波により破砕する方法など,多彩な治療法が報告されている.このように,EUS-BDは,今後さらなる発展が期待されるが,偶発症は時として重篤である.現時点では,安易に行うべきではなく,適応に留意し,患者さんにとって最良の治療法を選択すべきである.