2019 年 33 巻 4 号 p. 762-767
症例は88歳,男性.84歳時に胆石・総胆管結石症に対し内視鏡的乳頭切開術・胆嚢摘出術が施行.87歳時に胆管炎の診断で当院に入院し,CT,ERCP検査で総胆管に巨大な結石を認めた.内視鏡的に完全排石が出来ず,胆管プラスチックステントを留置し退院.1年後,胆管炎の再燃を来し加療目的に再入院となった.胆管プラスチックステントは留置状態であり,ERCP検査で総胆管の肝臓側から十二指腸側に多発する結石を認めた.3回に渡り内視鏡的にステントの抜去を試みるも不可能であった.胆管炎の改善が見込めず,手術的にテントを摘出する方針とした.総胆管切開切石術を予定していたが,胆管周囲の癒着が強固であり,経十二指腸的乳頭形成術に術式を変更した.抜去した胆管プラスチックステントの肝臓側にstent-stone complexを認め,内視鏡的なチューブ抜去を困難としていた.