2020 年 34 巻 1 号 p. 122-127
胆道は胆汁の流出路であり,そこから発生する胆道癌の多くは閉塞性黄疸を呈する.閉塞性黄疸を伴う胆道癌の診断についてはガイドラインのアルゴリズムに沿って行い,切除可能例においては根治切除のために進展範囲診断を含めた精密な術前診断が重要である.実臨床においては多くの要素が関係してその施設なりの戦略が決定されるのが現状であるが,診断的ERCP関連手技を行った際にはドレナージ処置を行うことが望ましく,許容されるならendosopic nasobiliary drainage(ENBD)が,術前待機期間が長い場合など管理が困難であればendoscopic biliary drainage(EBD)が検討される.切除不能例においてはre-interventionを考慮したドレナージ法の選択が望ましい.