胆道
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症例報告
腹腔鏡下胆嚢摘出時の術中胆道造影で診断し得たcholedochoceleの1例
藤村 侑田端 正己中邑 信一朗中村 俊太瀬木 祐樹出﨑 良輔小林 基之大澤 一郎岩田 真三田 孝行
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2020 年 34 巻 2 号 p. 188-193

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抄録

MDCT,DIC-CT,MRCP,EUSでは描出されず,術中胆道造影で診断し得たcholedochoceleの1例を報告する.症例は58歳女性.左下腹部痛精査のため近医で施行されたCTで主膵管拡張を指摘され,他医を紹介された.他医のMRCPで膵・胆管合流異常が疑われ当科を紹介された.DIC-CTでは胆管とともに膵管も描出されたが,共通管や交通枝は明らかではなかった.上部消化管内視鏡では乳頭部に膨隆や憩室,分離開口の所見は認められなかった.EUSでは胆嚢壁はびまん性に肥厚していたが,胆管に嚢胞や拡張所見はなかった.ERCPを勧めるも拒否され,胆管非拡張型の膵・胆管合流異常の疑いで,腹腔鏡下胆嚢摘出術および術中胆道造影を施行した.透視下に胆嚢管より造影剤を注入すると,盲端様の胆管末端部から細い胆管を介して径10mm大の嚢胞が造影され,さらに膵管が造影され,choledochoceleと診断した.術後4年の現在,胆管炎や膵炎症状の出現はなく,膵管,胆管径にも著変は認めていない.

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© 2020 日本胆道学会
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