胆道
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症例報告
術前MRCPで認識しえず術中に診断された副肝管を伴う胆石症の1例
船水 尚武尾崎 貴洋三島 江平五十嵐 一晴本多 正幸若林 剛
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2020 年 34 巻 2 号 p. 232-236

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抄録

症例は47歳女性.数カ月前より心窩部痛を認め,近医より当院へ紹介となった.腹部CTで胆石,胆嚢壁の肥厚,および周囲リンパ節の腫脹とCA19-9の軽度上昇を認め,悪性腫瘍を否定できず,PET-CTが施行された.しかし,異常集積を認めず慢性胆嚢炎と診断された.MRCPで胆嚢管の分岐は通常型と判断し,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢管と胆嚢動脈を剥離しCritical view of safetyを作成した.胆嚢管を処理する際に,胆嚢管から肝内に連続する構造物を認めた.胆嚢管に合流する副肝管と判断し,胆嚢側で胆嚢を切離した.術前MRCPを検討すると副肝管の存在を認め,久次分類V型と判断した.また術後に施行したERCPでも胆嚢管より連続する副肝管を認めた.副肝管は遭遇する頻度は少ないが,胆道損傷のリスクであり,術前に副肝管の存在を念頭に置いた読影が肝要であると思われた.

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© 2020 日本胆道学会
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