胆道
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症例報告
重複胆嚢管様の胆道走行および胆管線維性ポリープを伴った,副交通胆管枝(communicating accessory bile duct)の1例
豊留 孝史郎田口 宏樹樋之口 真藤田 俊浩岩屋 博道岩下 祐司田ノ上 史郎橋元 慎一永田 祐貴畠中 真吾東 美智代
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2021 年 35 巻 2 号 p. 188-196

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抄録

症例は66歳女性.腹部超音波検査で膵頭部嚢胞が疑われ当科を受診した.MRCP,EUSで総胆管および近傍に胆管と思われる管腔構造を認めた.造影EUSでは,胆管内に多血性の低エコー腫瘤を認め,胆管腫瘍の合併も疑われた.胆管造影では,胆管内は隔壁様の構造で隔たれ環状構造を形成しており,副交通胆管枝(communicating accessory bile duct:CABD)と診断した.また,胆嚢管は2本に分岐し,それぞれの胆管に合流し,重複胆嚢管類似の胆道走行を認めた.胆管内には輪郭不整な透亮像を認め,腫瘍生検結果は線維性ポリープであった.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術が施行され,術後病理標本では,膵上縁より上流のレベルで重複した胆管上皮を認め,CABDに矛盾しない所見であった.CABDと重複胆嚢管類似の複雑な胆道構造および,胆管線維性ポリープを合併した症例を報告する.

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© 2021 日本胆道学会
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