胆道
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症例報告
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)後の胆管気腫により診断に苦慮した気腫性胆嚢炎の1例
新田 敏勝清水 徹之介廣川 文鋭竹下 篤東野 健
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2021 年 35 巻 2 号 p. 182-187

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抄録

96歳男性,2年前に総胆管結石に対し内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)が施行されており,胆管・胆嚢内気腫を認めていた.今回,無石性気腫性胆嚢炎を発症したため緊急手術を施行した.胆嚢の穿孔は認めなかったが術中採取した胆嚢穿刺よりE.coli,Bacteroides fragilisが同定された.また無石性胆嚢炎であることから虚血により壁の炎症から発症しそこに感染が生じたために発症時には炎症反応がとらえられず,そのために壁に炎症,壊死反応が著明となり胆嚢内圧が上昇して気体,液体が腹腔内へ漏出したと考えられた.本疾患は,急激な経過を認める胆嚢炎がその特徴であり,常日頃から疾患に対する認識を持って診療に当たらねばならない.本症例のように術前から胆管気腫を認めていた気腫性胆嚢炎の報告はなく,診断に苦慮したが救命し得た1切除例を経験したため報告する.

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© 2021 日本胆道学会
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