2021 年 35 巻 4 号 p. 629-635
肝門部胆管の高度狭窄を伴う肝切後の胆汁漏に対してERCPを併用する事でPTBDを内瘻化できた症例を経験した.57歳女性.前医で肝血管腫に対して肝中央二区域切除術を施行され,術後11カ月で遅発性胆汁漏を呈した.治療に難渋し当院へ転院となった.B3,B6よりPTBDを施行したが,それぞれ総肝管との胆汁の交通を認めず,左右肝管の狭窄を伴う非交通性の胆汁漏であった.上流側(PTBDルート),下流側(経乳頭内視鏡的ルート)のそれぞれよりbiloma腔へガイドワイヤーを貫通させ,同腔内でガイドワイヤーを把持し総胆管へ牽引することで,PTBDルートからのガイドワイヤーを総胆管へ誘導することができた.ガイドワイヤーに沿ってチューブを挿入し内瘻化に成功した.
本法はRendezvous法を応用した手技であり,肝門部胆管の高度狭窄を伴う胆汁漏に対してPTBDを安全に内瘻化することができた.