胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
胆道専門医講座 硬化性胆管炎―診断と治療の進歩―
第3回 IgG4関連硬化性胆管炎の診断と治療
内藤 格中沢 貴宏
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 37 巻 4 号 p. 831-838

詳細
抄録

IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)は,血中IgG4高値,胆管壁の線維化とIgG4陽性形質細胞浸潤を特徴とする原因不明の硬化性胆管炎であり,IgG4関連性疾患(IgG4-RD)の胆管病変とされている.IgG4-SCは多彩な胆管狭窄像を呈することから,胆管像が類似する胆管癌,原発性硬化性胆管炎,膵臓癌の胆管浸潤などとの鑑別が必要である.IgG4-SCの診断はIgG4-SC臨床診断基準2020に基づいて行われ,自己免疫性膵炎の存在とIgG4-SCの胆管像分類が診断において重要である.IgG4-SCの鑑別診断においては,血中IgG4値,内視鏡的逆行性胆管膵管造影,胆管管腔内超音波,胆管生検,胆管外病変としてのIgG4-RDの存在などが有用である.治療としては,ステロイドが有効であり,ステロイドによる寛解導入,維持療法が施行される.また,長期予後はおおむね良好と考えられている.

著者関連情報
© 2023 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top