胆道
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症例報告
多発骨格筋転移を来たした胆嚢印環細胞癌の1例
西尾 亮中野 有泰物江 真司安江 優山下 貴大岩田 仁
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2024 年 38 巻 2 号 p. 163-170

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抄録

症例は74歳男性.自己免疫性膵炎で定期通院中,右鼠径部の膨隆と自発痛のため受診.CTでは頚部・腹部・鼠径部に多発する皮下・筋肉内腫瘤と,胆嚢・胆管壁肥厚,腹腔内リンパ節腫大,上行結腸壁肥厚を認めた.ERCPでは肝門部胆管・下部胆管の狭窄を認め,EUSでは胆嚢・胆管壁肥厚を認めた.肝十二指腸間膜リンパ節の超音波内視鏡下穿刺吸引法にて印環細胞癌を認め,大腿の筋肉内腫瘤の生検でも印環細胞癌を認めた.大腸内視鏡検査で上行結腸に2型腫瘍を認めたが高分化型管状腺癌であった.胆道印環細胞癌の骨格筋転移と診断し,Gemcitabine+Cisplatin+S-1併用療法を5コース施行したが奏功せず,診断より7カ月後に死亡した.病理解剖では胆嚢粘膜に高分化型~低分化型腺癌・印環細胞癌が混在しており,胆嚢筋層に印環細胞癌・低分化型腺癌が浸潤している像を認めたため,胆嚢原発の印環細胞癌の骨格筋転移と診断した.

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