2024 年 38 巻 4 号 p. 608-616
急性胆嚢炎に対する内視鏡治療には,内視鏡的経乳頭胆嚢ドレナージ(ETGBD)と超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ(EUS-GBD)がある.いずれもステント留置による内瘻ドレナージが可能であるため,特に手術困難例や長期のドレナージを要する症例ではQOLの観点から非常に有用である.ただし,十分に確立された手技とはいえず,急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン(TG18)では経皮経肝胆嚢ドレナージの代替法としての位置づけであり,エキスパートのいる施設での施行が推奨されている.しかし,TG18が発刊され5年以上経過した現在では,手技の普及に伴い内視鏡治療が可能な施設が増加していると推測する.また,高齢化の社会背景から,手術困難例に対するQOLを重視したETGBDやEUS-GBDによる内瘻ドレナージが求められる状況は今後さらに増加すると思われ,適応や方法などについて習熟しておくことが重要である.