胆道
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エキスパート・レクチャー
肝切除における門脈再建 第1回 胆道癌肝切除における門脈再建
高屋敷 吏高野 重紹鈴木 大亮酒井 望細川 勇大塚 将之
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2025 年 39 巻 1 号 p. 92-94

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抄録

肝門部領域胆管癌や肝門浸潤を伴う胆嚢癌などの局所進行胆道癌に対する根治的外科切除のためには,門脈合併切除を要することがあり,近年ではその有効性,安全性が報告されてきている.胆道外科医としては本手技を適切かつ安全に施行できる技術の習熟が必要となる.その手技は,1.安全に再建可能な長さの門脈の確保・テーピング,2.門脈のマーキング,3.門脈血流の遮断,4.門脈切離,5.支持糸による展開,6.後壁縫合,7.前壁縫合,8.縫合糸結紮・クランプ解除による門脈血流再開に大別される.出血,血栓などの合併症に加えて,将来的に吻合部狭窄が起きないように,適切な運針,縫合,結紮を行う.また,術者のみならず,助手も同様の意識を共有することも重要である.本稿が胆道癌根治切除率の向上に役立ち,本疾患患者の予後改善に寄与することを期待したい.

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