胆管は解剖学的に肝動脈・門脈と近接し,進行胆道癌ではしばしばこれらの肝流入血管への腫瘍浸潤が認められる.門脈合併切除を伴う肝門部領域胆管癌手術における門脈の切除・再建形式はその切除範囲や部位により異なるが,多くの症例では環状切除+直接端々吻合が選択される.一方,直接端々吻合での再建が困難な症例ではパッチグラフト再建や間置グラフト再建といったグラフトを用いた門脈再建が考慮される.門脈再建に使用されるグラフトは自家静脈グラフトが選択されることが多く,著者らは外腸骨静脈を好んで用いている.本稿では肝門部領域胆管癌に対する門脈間置グラフト再建についてその技術的要点を中心に解説する.