2025 年 39 巻 4 号 p. 621-629
胆道疾患は多岐にわたり,Interventional Radiology(IVR)は治療において重要な役割を担う.術後動脈性出血に対するIVRでは,血管塞栓術とステントグラフト治療が選択される.血管塞栓術は低侵襲であるが,臓器虚血性合併症のリスクがある.ステントグラフト治療は,出血点を被覆し動脈血流を温存するため,虚血性合併症のリスクが低いが,手技が煩雑で難易度が高いなどの課題も存在する.門脈狭窄・閉塞に対する門脈ステント留置術は,門脈血流の回復と門脈圧亢進症症状の改善に有効である.門脈ステント留置術は概ね安全に実施できるが,長期開存性など課題も残る.門脈出血に対する門脈ステントグラフト治療は,良好な止血効果が得られる.血管系IVRは胆道疾患の診療において重要な役割を担っており,今後の技術開発と臨床研究によるさらなる発展が期待される.