2025 年 39 巻 5 号 p. 751-759
肝門部領域胆管癌(pCCA)における周術期管理では,術前胆道ドレナージ(preoperative biliary drainage,PBD)が推奨されるが,ドレナージ法の選択が予後に影響を与える.本研究では,pCCAに対し外科的切除を施行した患者のうち,PBDを受けた症例を対象に,経鼻胆管ドレナージ(ENBD),従来型プラスチックステント(cPS),インサイドステント(iPS)によるドレナージ法のRBO発生率を比較した.その結果,iPS群はcPS群に比べRBO発生率が有意に低く(7.7% vs 44.1%,p=0.03),多変量解析においてもcPSがRBO発生の独立因子であった.iPSは術前待機期間が長期化する症例や術前化学療法施行例においても有用である可能性が示唆された.本研究は単施設の後ろ向き観察研究であり,今後の前向き多施設研究が求められる.