胆道
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総説
低侵襲性胆道疾患手術に必要なprecision anatomy;膵頭十二指腸切除
池永 直樹中村 雅史
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2025 年 39 巻 5 号 p. 760-768

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抄録

消化器外科における低侵襲手術の発展は胆道疾患に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術から始まり,今日では膵頭十二指腸切除術にまでその適応が拡大している.中でも胆道癌に対する低侵襲膵頭十二指腸切除術は,技術的困難さと解剖学的複雑さを伴うが,ロボット支援手術の進歩と術者教育の整備により,安全に施行されるようになってきている.本総説では,胆道疾患に対する低侵襲手術の歴史的背景と現状を概観し,低侵襲膵頭十二指腸切除術を安全に遂行するために必要な“precision anatomy”の概念について,右肝動脈,下膵十二指腸動脈,第一空腸静脈および下膵十二指腸静脈といった重要血管の解剖学的バリエーションを中心に解説する.また,当科で実施しているthree-layer dissectionによる安全な上腸間膜動脈周囲の郭清手技についても紹介する.

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© 2025 日本胆道学会
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