2026 年 40 巻 2 号 p. 218-222
本邦で最も普及している低侵襲手術である腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)は,技術革新により高精細画像下での精緻な手術操作が可能となったが,胆道損傷の報告例はいまだに認める.術中胆道走行を正確に把握する方法として,ICG蛍光法による胆道造影は,術中ナビゲーション技術として簡便かつ高感度に肝外胆管を明瞭に描出し,本邦では保険収載に至っている.現在,術中解剖誤認を要因とする胆道損傷防止にさらなる新規技術が期待されている.これまで教室では,ICG蛍光法に加えて,発展目覚ましい人工知能(AI)技術を利用した術中ナビゲーション手術の開発に積極的に取り組み,より精緻な手術の実現を追求してきた.本稿では,ICG蛍光法による胆道造影の有用性に加えて,AIを利用した次世代LCについて紹介する.