胆道
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内視鏡的乳頭バルーン拡張術により切石し得た膵胆管完全分離開口と傍乳頭憩室を伴った総胆管結石症の1例
北郷 実相浦 浩一鈴木 慶一関 博章星本 相淳岩崎 靖士若林 剛熊井 浩一郎北島 政樹
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2001 年 15 巻 2 号 p. 111-114

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抄録
症例は61歳男性.腹痛と発熱を認めたため,CTとUSを施行したところ,胆嚢・総胆管結石症と診断された.内視鏡的逆行性胆管膵管造影施行時,膵管の開口部と胆管の開口部は完全に分離して観察され,総胆管開口部は憩室内に開口していた.胆管造影にて径12~15mm大の結石が3個認められたため,径8mmのバルーンで胆管ロを拡張し,機械的砕石具にて破砕後結石を可能な限り除去した.切石後,内視鏡的経鼻胆道ドレナージチューブを挿入し,2日後,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後6日目に再度遺残結石に対し内視鏡下切石術を行い, 完全に総胆管結石を除去した. 膵管と胆管が完全に分離した稀な症例で,さらに胆管開口部が憩室内に開口していた症例であり,内視鏡的乳頭バルーン拡張術が完全切石に有効で,安全な治療法と考えられた.
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© 日本胆道学会
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