抄録
胆管合流形態を詳細に把握することは,合理的かつ根治的な肝切除術を目指すために重要である.Three-dimensional rotational digital subtraction cholangiography(3D-RDSC)を用いて右肝内胆管合流形態を分析し,その有用性を検討する.対象は3D-RDSCを施行した49症例中,良好な三次元画像を得られた45例とした.描出成功率は91.8%だった.前区域枝本幹形成例は66.7%だった.B8本幹とB5本幹の合流が26.7%,B5分枝の中枢側合流が33.3%,B5分枝がB8細亜区域枝に合流するものが40.0%だった.前区域枝本幹無形成例を15例33.3%に認めた.前上亜区域内側枝の合流形態の検討を行った.後区域枝本幹形成例は91.1%だった.B7とB6の合流B6分枝の中枢側合流,B6分枝がB7細亜区域枝に合流するものがそれぞれ31.7%,56.1%,12.2%だった.3D-RDSCは肝門部胆管から細亜区域枝にかけて,形態の詳細な把握が可能で,胆管の所属区域や合流順序の分析に有用だった.