胆道
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胆嚢穿孔をきたしたcholedochoceleの1例
坂東 正長田 拓哉野澤 聡志阿部 秀樹塚田 一博霜田 光義
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2003 年 17 巻 4-5 号 p. 441-446

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抄録
今回我々は,胆嚢穿孔をきたした稀なcholedochoceleの1例を経験したので報告する. 症例は76歳, 男性. 既往歴に糖尿病と脳出血があった. 右季肋部痛にて入院となった. 精査にて, 膵管胆管合流異常を伴わず, 総胆管結石を有し, 胆嚢穿孔をきたしたcholedochoceleと診断し,手術を施行した.術中胆道鏡では,choledochocele内の粘膜に悪性所見はなかった. 胆嚢摘除, 胆管部分切除, 総肝管十二指腸吻合術を施行した. 結石は最大径3mmのビリルビンカルシウム石が,約50個認められた.切除胆嚢の病理組織所見は,慢性胆嚢炎の所見であった.胆嚢穿孔の成因として,1)choledochoceleそのものによる胆道内圧異常, 2)胆石による胆嚢炎の重症化, 3) 糖尿病や血管病変などの全身的な基礎疾患による胆嚢壁の変化,の単独あるいは複数の関与が推察され,興味深い症例と考え報告した.
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