胆道
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当科における総胆管結石症治療の現況
術前ESTと腹腔鏡下胆嚢摘出術を基本とする立場から
加納 宣康山川 達郎石川 泰郎春日井 尚大滝 修司石山 純司
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1995 年 9 巻 4 号 p. 306-311

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抄録
我々の総胆管結石症に対する治療の現況と方針につき報告した. 1990年5月より1994年7月までに施行した腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の総数は537例で, このうち総胆管結石を伴う胆嚢結石症は45例(8.38%)であった. ERCPで小結石を認めた4例はそのままLCを施行し, 術前に黄疸を認めた1例は経皮経肝的胆管鏡で結石を摘出し, 結石が2cm超の3例にはESTなしでLCおよび総胆管切開術を施行した. その他の37例には術前ESTを施行し35例に成功し, 31例で完全摘出ができたと判定した. 不完全摘出に終わった4例中3例はLCを試みたが開腹に移行し, あとの1例は腹腔鏡下に総胆管切開術を施行し, 術後胆道鏡(POC)で遺残結石を摘出した, ESTが不成功だった2例はLCを試みるも開腹術に移行した. 遺残結石を合計7例に認めたが, Tチューブが留置されていた3例はPOCで, その他の4例も術後の内視鏡的結石摘出術にてすべて摘出できた. LCが普及した今日, 内視鏡的截石を基本とした総胆管結石に対する治療方針は合理的なものと考えられる.
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© 日本胆道学会
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