胆道
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肝動脈の虚血, 阻血による胆管壊死性肝膿瘍
TAE後および再建肝動脈狭窄後の肝膿瘍
黒沢 治樹仲野 明三浦 靖彦福島 忠男遠藤 格関戸 仁池 秀之大木 繁男嶋田 紘前原 正典中川原 儀三
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1995 年 9 巻 4 号 p. 312-320

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抄録
肝動脈の虚血, 阻血による肝膿瘍の病態解明とその治療法確立のため肝転移に行われた transcatheter arterial embolization (TAE)後3例, 胆管癌と膵癌手術時の肝動脈再建後狭窄2例の肝膿瘍と肝動注後阻血性胆管壊死性biloma 2例の病態を比較した. 肝膿瘍例はすべて感染胆汁例であった. 治療は膿瘍穿刺ドレナージ, 抗生剤投与を行ったが, TAE後の3例は MOF を発症し死亡した.Bilornaの例は非感染胆汁で, bilomaのドレナージ, 狭窄胆管のステント挿入で軽快した. TAE後, 再建肝動脈狭窄後や肝動注後には, 肝動脈の虚血や阻血から胆管壁に壊死が起こり, 胆汁が肝実質内に漏出し, bilomaを形成する.この際汚染胆汁例では肝膿瘍となる. 特に悪性腫瘍患者では全身状態不良例が多く肝膿瘍の予後は不良であるため, 胆道再建例や総胆管結石例のような感染胆汁例に対するTAEは極力避けるべきである. また胆道再建例における肝動脈再建には吻合部狭窄を来たさぬよう十分注意を払う必要がある.
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© 日本胆道学会
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