2008 年 2008 巻 11 号 p. 210-211
医薬品のリスクマネジメントの目的は、薬のリスクを評価し、それを最小化する方策を取ることによって、その薬のリスク・ベネフィットのバランスを向上させることにある。薬に関わるリスクといっても多岐に渡るが、最も重要なものは副作用であろう。昨年に引き続いて、本年の日本トキシコロジ一学会でも、「市販前から市販後までの医薬品リスクマネジメントシステム」と題してワークショップが開かれた。ここで議論された医薬品のリスクというのも、副作用が中心である。